読者が「読みたい!」と思うようなメルマガに仕上げるには、興味を惹けるような件名にしたり、本文の内容をよりわかりやすくするため目次を設定したりと、いくつかの工夫を施す必要があります。
そこで今回は、読者が読みたくなるメルマガの構成と書き方のポイントについてご紹介します。ぜひインプットして、これからのメルマガ作成に活かしてみてください。
メルマガの構成とそれぞれのポイント
読者の興味を惹くメルマガに仕上げるには、以下でご紹介する構成とそのポイントを踏まえることが大切です。
件名
「件名」は、メルマガでもっとも重要な箇所です。というのも、件名はメルマガの顔であり、読者はその内容によって開封するか否かを決めます。また、読者には複数のショップやサービスからメルマガが届いています。限られた時間のなかで自社のメルマガを読んでもらうには、「ほかのメルマガに負けないインパクトを持ち、かつメルマガの内容を簡潔に示した件名」にすることが不可欠です。こうした点から、件名はメルマガにおいてもっとも重要な箇所といえます。
読者に「読みたい」と思ってもらえる件名を作るポイントは、以下のとおりです。
・メルマガの要点を取り入れる(最初の14文字がベスト)
・記号を使う
・読み手のメリットを伝える
・具体性を取り入れる
・相手に問いかける内容で関心を誘う
(例)
A:「大人気の美容液が入荷しました!」
B:「【ラストチャンス!】即日一万個即完の美容液が緊急再入荷!」
たとえば、AとBを比較するとBのほうがより具体的で、「人気のすごさ」や「最後の買える機会」という情報が伝わります。また【】を使うことで、受信ボックスで目立つ件名に仕上がっています。
件名を作るときは読者の視点に立ち、「本文を読みたくなる内容かどうか」を念入りに確認するようにしましょう。
ヘッダー
ヘッダーは、メルマガの最上部に設置する配信元を知らせる箇所です。企業やサービスの名前に加えて、日付、メルマガ名などで構成するのが一般的です。
ヘッダーを作る際のポイントは、ベースとなる型を作成することです。毎回同じヘッダーでメルマガを配信することで、読者が「〇〇からのメルマガだ」とすぐに認識できるようになります。また、「同じ配信元から届いている」という安心感も届けられます。
リード
リードは、メルマガ冒頭の導入文です。すぐに本題に入るのではなく挨拶から始めることで、読者に寄り添った親身なメルマガに仕上がります。内容としては、挨拶をメインにしつつ季節の話や時事ネタを取り入れるのがおすすめです。長くなりすぎないよう、簡潔に書いてみましょう。
なお、「○○さま」と読者の名前を入れるのも素敵です。特別感がグッと増すので、開封率をキープしやすくなります。
目次
目次は、メルマガの内容をわかりやすく伝えるという目的で使用します。とくに、メルマガで複数の内容に触れる場合は、目次を用いてわかりやすく案内するのがベストです。読者がメルマガの内容すべてに興味を抱いているとは限りません。はじめに目次でどのような内容か簡潔に説明すれば、興味のある内容を選んで読んでもらうことができます。
記事
記事はメルマガの主要部分です。読者に対してもっとも訴求したい内容をコンテンツとして届けましょう。複数の記事を載せたい場合は、内容を比較したうえでとくに訴求したい記事を最初に持っていくのがベストです。上に配置された記事ほど、読んでもらえる確率は高くなります。
記事を作るうえで注意すべきポイントのひとつに「文字数」があります。一文があまりにも長かったり、全体的な文字数が多かったりすると、伝えたいことが埋もれてしまう可能性があります。カッコや改行を使って一文が長くなりすぎないよう工夫したり、無駄な文章を省いたりして、読者が読み進めやすい記事に仕上げましょう。
あとがき
あとがきに対し「とくに重要な箇所ではない」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、じつはファンを獲得するための重要な箇所です。というのも、あとがきにメルマガ発信者の身の回りのことや最近感じたことなどを書くことで、その内容に興味を持った読者がファンになる可能性があるのです。
あとがきは、メルマガのなかでとくに人と人のつながりを強く感じられる箇所です。そのため、購買促進はとくに考えず、メルマガ発信者の人となりを表現できる内容に仕上げるようにしましょう。
フッター
フッターは、メルマガの最下部に設置する必要事項を示す箇所です。配信元のホームページや連絡先、メルマガの解除方法などで構成するのが一般的です。なかでも、発行元の情報とメルマガの解除方法については「特定電子メール法」で記載が定められているため、必ずフッターに入れましょう。
なお、ヘッダーと同様にフッターもベースとなる型を作成して、文字のみを入れ替えられるようにしておくと便利です。
メルマガの書き方とそのポイント
読者に読まれるメルマガに仕上げるには、書き方のポイントも把握しておくことが大切です。
ターゲットと目的を明確にしておく
メルマガを作成する際は、まずターゲットを明確にしましょう。仮にターゲットを決めないままメルマガを配信すると誰にも興味を持ってもらえず、十分な効果を得られない可能性があります。
たとえば、「美白効果のある美容液」を訴求したいのにもかかわらず50代男性にメルマガを配信しては、おそらく購買にはつながりません。反対に「美容への関心が高い20〜40代の女性」をターゲットにするとマッチングしやすくなり、購買につながる可能性があります。
メルマガを配信する意味をよく考え、「誰に」メルマガを届けるべきかを詳細にイメージすることで、読まれるメルマガに仕上げていくことができます。そのため、メルマガを配信する際はまずターゲットを明確にすることから始めましょう。
なお、ターゲットを定める際は、性別や年齢のほか、家族構成、居住地、趣味などの細かい条件もイメージすることが大切です。
ターゲットが決まったら、次は「メルマガを読んだあと、どのようなアクションをして欲しいのか」という目的を設定しましょう。
メルマガの目的には、主に「購買促進」や「ファンの獲得」「サービスの利用継続」「知識やノウハウのシェア」などがあります。
たとえば、先ほどの「美白効果のある美容液」の例の場合は、購買促進を目的としています。つまり、読者に「この美容液が欲しい」と思ってもらえるようなメルマガにしなければならないということです。そのためには、美容液に含まれる成分やその効能、用途、価格などをわかりやすく簡潔に届けるメルマガを作成する必要があります。
このように、メルマガを配信する目的が明確になれば、自ずとメルマガの内容をどういう方向性にすべきかも見えてきます。そのため、ターゲットと合わせて目的も最初に考えることが大切です。
改行や余白で読みやすいレイアウトに
文章が続きすぎてスマホの画面いっぱいに文字が表示されるようでは、読者の読む気が失せてしまう可能性があります。最悪の場合、次回の配信から開封率が下がってしまうことも考えられます。
こうした事態を避けるためには、文字の詰まりすぎに注意して、適宜改行や余白、句読点を入れることが大切です。目安としては、4行ごとに余白を1つ入れるのがベストです。読者がリズミカルに読み進められるようなバランスを心がけましょう。
読者目線で書くことを意識する
アパレルショップに行ったとき、店員さんの押しが強くて一歩引いてしまった経験はありませんか? これはメルマガにも当てはまり、配信側が伝えたいことを全面的に押しすぎると読者が引いてしまう可能性があります。この場合、せっかく件名で興味を持って開封したのにもかかわらず、早々に離脱されてしまうことも考えられます。
メルマガは、配信側から読者へ一方的に送るものではなく、配信側と読者のコミュニケーションツールです。そのため、大前提として「読者目線になること」を忘れてはいけません。読者が求めている情報を提示することを一番に考え、プロモーションに触れるのは全体の1割程度に留めましょう。そうすれば、読者に「読んでよかった」と思ってもらえるようなメルマガに仕上がるはずです。
書き方のコツをつかんで読者を惹きつけるメルマガに!
読者の興味・関心を惹くメルマガを作成するには、書き方ひとつにもこだわることが大切です。今回ご紹介したポイントを参考にして、読者にとって有益で魅力的なメルマガを配信しましょう。
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